詩について語る時に僕の語ること

日常の中で私の中に溜まった言葉を紡いでいきます

ポケット

さらっとキミに僕は言う

 

こんな僕でもいいですか

 

何にもないのにいいですか

 

変なところはいっぱいありますが

 

いいところなんてありません

 

そんな僕のどこがいいのですか

 

やっぱり言わなくていいよ

 

キミが言葉につまるところを想像したよ

 

僕の心もつまってしまうから

 

こんなめんどうな僕のどこに

 

キミが惹かれたのかわからないよ

 

僕はキミになにもあげていない

 

僕はキミからもらってばかり

 

これじゃあ不公平だよね

 

僕も何かをあげたいんだけど

 

持ち合わせが何もないんだ

 

ほら、カバンも空だしポケットにも何も入っていないでしょ

 

キミにあげられるものが一つもないんだ

 

え?このポケットがほしいの?

 

こんなのでいいなら今あげるね

 

ちょっと待ってて

 

ポケットをとりはずさなくていい?

 

それじゃキミにあげられないよ

 

キミが今手に持っているものをポケットに入れて欲しい?

 

僕はいいけどキミもそれでいいの?

 

わかった

 

ポケットに大事にしまっておくね

 

ずっと大切にするよ

 

またキミからもらっちゃったね

 

今度こそ僕があげようとおもったのに

 

なかなかうまいこといかないね

 

ちなみにこれは何?すごく温かいけど

 

僕はこれを初めてみたよ

 

ごめんね、知らないことが多くて

 

内緒?いつかわかる?

 

自分で気づくべきものなんだね

 

これがなにかわかる日を楽しみにしているね

 

やっぱり僕のどこがいいのか教えて

 

気になって仕方なくなってきたよ

 

なになに・・・

 

ポケットにものを入れてくれるとこ?

 

 

なんだそれ

 

そんなに僕のポケットにものをいれたいなら

 

いくらでもかしてあげる

 

あ、今のでポケットあと一つしかなくなったんだった