詩について語る時に僕の語ること

日常の中で私の中に溜まった言葉を紡いでいきます

「生」と「性」と「せい」

 

《「生」と「性」と「せい」》

 

せいは私を前につき動かす

 

生まれてからずっと

 

目の前にあるせいを追いかけている

 

理不尽で不合理で不条理なせいのおかげで

 

前にしか進んでいない

 

立ち止まったことなんかない

 

振り返ったことなんかない

 

後戻りしたことなんかない

 

せいに流されるままに辿り着いたこの場所は

 

いったいどこなんだろう

 

ここはすごく居心地がいい

 

なんでこんなところで心地よさを感じているのだろう

 

このよくわからない感情はなんだろう

 

内側から湧き出てくるこの感情はなんだろう

 

この場所は私の場所ではない

 

それなのに私は満たされている

 

せいが連れてきたこの場所で

 

私は満たされている

 

ここはすでに私の場所だ

 

今私のものになった

 

 

次第にさっきまでの感情がおさまってくる

 

私はすでに何かを求めている

 

私はもぉ満たされていない

 

さっきまでの感情はどこにいったのだろうか

 

いくら探しても見あたらない

 

そんなもの元々なかったのかもしれない

 

手に入れた瞬間に消えてしまう

 

この感情はいったいなんのために

 

存在しているのだろうか

 

手に入れた瞬間に興味がなくなる必要なんて

 

あるはずがない

 

あんなに欲しかったのに

 

あんなに求めていたのに

 

手に入れた瞬間消え失せるくらいなら

 

手に入れない方がいい

 

欲しいという気持ちを大切にしたい

 

満たされないという気持ちを大切にしたい

 

何も手に入れなくていい

 

自分のものなんていらない

 

そう思っていても

 

その衝動は抑えられない

 

手に入れた後のことなんか考えられない

 

手に入れた後のことなんかどうでもいい

 

今求めているということしか考えられない

 

今求めているということ以外どうでもいい

 

 

ずっと大切にすることができない

 

ずっと大事にすることができない

 

一度手に入れると

 

ずっと自分のものであると

 

錯覚しているのだろうか

 

常に同じ状態なんてありえない

 

常に自分のものであるとは限らない

 

なのにどうして安心してしまうのだろう

 

安心する必要なんて全くないはずなのに

 

この感情は儚い

 

儚いから美しい

 

美しいが冷たい

 

 

 

 

 

《あとがき》

これは、私の2つ目の詩です。

 

この詩を読んで何か感じてくれることがあれば嬉しいです(*^▽^*)

 

最後まで読んでくれた方ありがとうございました(*^-^*)