無気力の産物 気力の無産物
嫌なことがあった時
辛いことがあった時
僕の中から沢山の言葉が生まれる
書きたいこと
表現したいこと
吐き出したいこと
僕の中で溜まったものが溢れでてくる
嫌なことがあり辛いことがあり
無気力で本当はなにもできないはずなのに
エネルギーなんて全部使い果たしているはずなのに
それでも僕は別のどこかからエネルギーを生み出し
沢山の言葉に変える
嫌なことがなかった時
辛いことがなかった時
僕の中からは何も出てこない
書きたいこと
表現したいこと
吐き出したいこと
僕の中は空っぽで何も出てこない
嫌なことがなく辛いことがなく
気力が残っていてなんでもできるはずなのに
エネルギーがあり余っているはずなのに
それでも僕はそのエネルギーの使い道がわからず
何も生み出せない
大人になるってなんだろう
大人になるってなんだろう
子供の頃はメガネをかけるのが嫌だった
子供の頃は髪を切るのが嫌だった
子供の頃は人前で話すのが嫌だった
今は髪を切った直後にメガネをかけて人前で話すことができる
大人になるってなんだろう
子供の頃は自分の意見が言えた
子供の頃は人生を純粋に楽しめた
子供の頃はお経が面白くてしかたがなかった
今は他の人の意見に合わせる方が多い
今は人生を純粋に楽しむことができなくなった
今はもうお経を聴いても面白くもなんともない
大人になるってなんだろう
葛藤
やりたくもない仕事なんて辞めてしまえ
好きなことをしろ
せっかく生まれたのになんで嫌なことをしているんだ
仕事なんて辞めたい
好きなことをして生きたい
でも好きなことがお金にならないかもしれない
何がお金になるかなんてわからない
なんだって極めればお金になるんだ
だから好きなことを極めればいい
キミはいつだって簡単にそう言う
世の中そんなに甘くはないんだよ
好きなことをして生きている人なんてそんなにいないじゃないか
大丈夫だよ
今は働かなくても生きていける時代なんだ
いざとなったら生活保護もある
仕事はやめたい
けど辞めた後もっと大変になるかもしれない
そう考えるとなかなか辞められないんだ
考えすぎだよ
この先どうなるかなんて誰にもわからない
先のことばかり考えてないで今を考えなよ
わかってる
考えすぎなのはわかってるんだ
でもなかなか決断をくだせない
いつか働かなくてもいい時代がくる
働きたい人だけが働く
遊びたい人は遊んでいられる時代がくる
キミみたいに考えられる人が羨ましい
キミは幸せそうだ
僕も幸せになりたい
一人よりも
一人でいるのが好きだと思っていた
みんなでワイワイするのが苦手だと思っていた
飲み会が嫌いだった
遊びの誘いが嫌だった
自分は一人が好き
一人でいたいのだと思っていた
自分の時間を取られるのが嫌だった
一人でいるときが一番楽しかった
一人でいるときの自分が本当の自分
それ以外は仮初の自分
ずっとそう思っていた
でも違った
僕は一人が好きなんかじゃない
一緒にいたいと思える人がいなかったんだ
みんなでワイワイするのが苦手なんかじゃない
自分を出せる仲間がいなかったんだ
飲み会が嫌いなんかじゃない
一緒にお酒を飲みながら話せる人がいなかったんだ
遊びの誘いが苦手だったんじゃない
遊びたいと思える人がいなかったんだ
今は違う
今は一人でいるよりも楽しいと思える人ができた
今は一緒にいたいと思える人がいる
今は本当の自分を出せる仲間がいる
今は一緒にお酒を飲みながら話したい人がいる
今は自分から誘いたい人がいる
一人よりも幸せだと自信を持って言える
大人は孤独に弱い