詩について語る時に僕の語ること

日常の中で私の中に溜まった言葉を紡いでいきます

人生ってなんだろう

一緒にいたくもない人たちと

 

やりたくもないことをする毎日

 

人生って何だろう

 

尊敬もできない人に

 

怒られる毎日

 

人生ってなんだろう

 

一緒にいたい人と会うわずかな時間

 

やりたいことをするわずかな時間

 

このわずかな時間が僕の辛い人生を支えている

 

嫌なこと9割 

 

良いこと1割

 

僕は人生を1割しか生きられない

 

100歳まで生きるとすれば10年分

 

残りの90年はいったいなんだろう

 

消耗するだけの人生

 

摩耗するだけの人生

 

すり減らすだけの人生

 

命が尽きるのを待つだけの人生

 

人生ってなんだろう

 

自分の人生を生きてやる

 

自分の時間を取りもどしてやる

 

 

 

夜空に咲く花

静かな夜空に花が咲く

 

その花は枯れもせずに消えてしまう

 

その花が完全に消えてしまう前に次の花が咲く

 

前に咲いていた花を上書きするかのように

 

新しい花が咲くと

 

古い花のことなんて忘れてしまう

 

人間は忘れっぽい生き物だ

 

新しい花が咲くと

 

次の花を期待してしまう

 

人間は新しいものが好きな生き物だ

 

夜空に咲いた花は僕を過去へと連れていく

 

ただ空を見ているだけなのに

 

時間は確実に未来へ向かっているのに

 

僕の心だけが別の時間へと移動する

 

夜空が静かになると

 

僕の心もゆっくりと現実に帰ってくる

 

花の残像のような余韻を引きずりながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はキミを欲しがらない

僕はキミを僕のものにしたい

 

キミは僕のものになりたいと言う

 

僕はキミの全部が欲しい

 

一部しかくれないなら全部いらない

 

キミは僕にキミの全部をくれると言う

 

僕にはわかっている

 

キミは全部を僕にくれたつもりでも

 

無意識のうちに僕には渡さないものがある

 

キミが嘘をついているわけではない

 

そういうものなんだ

 

僕はキミの一部をもらうと全部が欲しくなる

 

一度全部が欲しくなると全部くれるまで我慢ができなくなる

 

だから僕はキミを欲しがらない

幸せのサンドイッチ

朝ちょっと早起きする

 

ちょっと早めの朝食

 

軽く散歩する

 

いつもは寝ている時間

 

みんなは寝ている時間

 

僕だけが起きている時間

 

誰よりも早く朝を迎える

 

誰よりも早く一日を始める

 

みんなのんきに寝ている

 

僕はみんなの一歩先を歩いてる

 

ちょっとした優越感を感じる朝

 

いつもより清々しい

 

苦手な朝がちょっとぴり好きになる

 

バタバタする朝

 

余裕のある朝

 

仕事への準備をするためだけの朝

 

コーヒーを飲みながら読書をする朝

 

嫌いだった朝

 

好きになった朝

 

同じ朝でも全然違う

 

月と太陽くらい違う

 

幸せから始める朝

 

幸せで終える夜

 

幸せと幸せにはさまれた一日

 

幸せのサンドイッチを積み重ねる

 

幸せな人生をつくるために

 

 

 

前に進もう

やりたいことだらけだ

 

時間がない

 

何かをやるための時間がない

 

 

時間ができた

 

何をやろう

 

何がしたいのかわからない

 

何かをしたいはずなのに

 

 

自分はこんなもんじゃない

 

自分には何かができるはずだ

 

やりたいことたくさんあったはずなのに

 

時間ができた途端

 

何がしたいのかわからなくなった

 

 

自分は何ができるのだろう

 

自分は何がしたいのだろう

 

ただ現実から逃げたいだけなのだろうか

 

現実から逃げたあと何が待っているのだろうか

 

現実から逃げたあとの現実からは逃げないですむのだろうか

 

ただ逃げたいだけ

 

そんなはずはない

 

きっと何かできる

 

何かができるはず

 

現状を維持していても前には進めない

 

逃げてもいい

 

前に進もう

 

 

死についての詩

人生はいつか終わる

 

人は終わりに向かって生きている

 

 

人はいつか死ぬ

 

人は死に向かって生きているわけじゃない

 

 

終わりがあるから頑張れる

 

人生が終わってもご褒美なんてない

 

 

どうせ死ぬのに何で頑張れる

 

どうせ死ぬから頑張れる

 

 

生きてるとき死ぬことなんて考えない

 

人は死ななくても頑張れる

 

 

頑張らないと許されない

 

何かをしないと許されない

 

 

死んだように生きている

 

生きてるように生きたい

 

 

 

 

 

 

 

 

不思議な関係

僕はキミのことが気になってしかたがない

 

ふとした瞬間にキミのことを考えてしまっている

 

キミのことなんか好きでもないのに

 

キミのせいだよ

 

キミが僕にあんなことをするから

 

僕はキミに触りたい

 

キミのことを触ってしまいたい

 

けど一度触ると我慢できなくなる

 

それが分かっているから僕はキミには決して触らない

 

一回触ると触らないではいられなくなるから

 

これは依存とは違うよ

 

僕はキミがいなくても生きていける

 

依存しているのはキミの方だよね

 

キミは僕がいないと生きていけない

 

僕がいないと死んじゃうんだよ

 

不思議な関係だよね

 

僕たちって

 

お互い好きでもないのに

 

キミは僕が必要だし

 

僕はキミが気になってしかたない

 

キミが僕の前に現れなかったら

 

キミのことなんか考えずに済んでいたのに

 

全部キミのせいだ

 

全部キミが悪い

 

キミは気が向いた時に僕のところにくる

 

キミは用が済んだら家族の元へ帰る

 

こっちの気もしらないで

 

随分と勝手じゃないか

 

キミがいなくなってからこっちはすごく大変なんだよ

 

気がおかしくなってしまいそうになるよ

 

 

キミが近くにきたらすぐわかる

 

寝ていてもすぐに気づくよ

 

キミの独特な気配に僕は敏感なんだ

 

あの「プーン」って音を聴くとゾクッとする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケット

さらっとキミに僕は言う

 

こんな僕でもいいですか

 

何にもないのにいいですか

 

変なところはいっぱいありますが

 

いいところなんてありません

 

そんな僕のどこがいいのですか

 

やっぱり言わなくていいよ

 

キミが言葉につまるところを想像したよ

 

僕の心もつまってしまうから

 

こんなめんどうな僕のどこに

 

キミが惹かれたのかわからないよ

 

僕はキミになにもあげていない

 

僕はキミからもらってばかり

 

これじゃあ不公平だよね

 

僕も何かをあげたいんだけど

 

持ち合わせが何もないんだ

 

ほら、カバンも空だしポケットにも何も入っていないでしょ

 

キミにあげられるものが一つもないんだ

 

え?このポケットがほしいの?

 

こんなのでいいなら今あげるね

 

ちょっと待ってて

 

ポケットをとりはずさなくていい?

 

それじゃキミにあげられないよ

 

キミが今手に持っているものをポケットに入れて欲しい?

 

僕はいいけどキミもそれでいいの?

 

わかった

 

ポケットに大事にしまっておくね

 

ずっと大切にするよ

 

またキミからもらっちゃったね

 

今度こそ僕があげようとおもったのに

 

なかなかうまいこといかないね

 

ちなみにこれは何?すごく温かいけど

 

僕はこれを初めてみたよ

 

ごめんね、知らないことが多くて

 

内緒?いつかわかる?

 

自分で気づくべきものなんだね

 

これがなにかわかる日を楽しみにしているね

 

やっぱり僕のどこがいいのか教えて

 

気になって仕方なくなってきたよ

 

なになに・・・

 

ポケットにものを入れてくれるとこ?

 

 

なんだそれ

 

そんなに僕のポケットにものをいれたいなら

 

いくらでもかしてあげる

 

あ、今のでポケットあと一つしかなくなったんだった